
| 埼玉 権現堂堤 |

堤の上は桜並木
桜ごしに菜の花を見る
川向こうは茨城県五霞村のコスモ石油研究所
おまけ ただいまコッカースタイルでロン毛の愛犬テン
関東の桜の名所、埼玉県幸手市にある権現堂堤に行ってきました。
国道4号線沿いにある利根川の支流、権現堂川沿いの1qほどの堤です。
北野武監督『dolls』のロケ地になったことでも知られる桜の名所です。
堤がある幸手(さって)市は、『日本書紀』の、日本武尊が東征に際して「薩手が島」に上陸、という記述から、その薩手(さって)に由来すると伝えられています。
江戸時代には、関東エリアの天領を治めた代官・伊奈備前守親子三代による利根川の付替え工事等が行われ、江戸川・権現堂川・葛西用水等が整備されて多くの新田が開かれ、農業も盛んになりました。
また、これらの河川を利用した水運により、 江戸周辺上流域を結ぶ流通の要地として権現堂河岸が栄え、さらに日光社参や参勤交代のための街道整備により日光御成道と日光道中が合流し、筑波道が分岐する地点の宿場町として賑わいました。
権現堂堤というので、「権現堂」というお堂があると期待して行ったのですが、実は川の名前で、お堂はどこにもありません。
かつて「熊野権現神社」が付近にあったらしいのですが、見つけることができませんでした。
権現堂堤は河川利用の一環として作られました。
享和2(1802)には、利根川の水位が増し、堤が決壊するおそれがあり、修復工事にあたっていたところ、激しい激流に工事が難航、そこを通りがかった巡礼親子が、「自分たちを人柱に」と申し出たという、悲話も伝わっています。
堤の上に彼らの供養塔があるのですが、折からの桜祭り露店のため、あいにく見つかりませんでした。
大正9年には、、権現堂堤の延長6kmに3,000本のソメイヨシノが植えられ、関東の桜の名所となったそうです。
戦前の隆盛時は遠く静岡あたりからも花見客が見えて大変な賑わいを見せたのですが、太平洋戦争末期に薪として伐採されてしまいました。
今目にする桜は昭和24年に改めてソメイヨシノが植樹されたもの。距離も、堤が道路拡張、川の廃川などにより、1qに縮小。
それでも、もとは権現堂川の河岸だったところに、地元の人たちが菜の花を植えたおかげで、他の桜の名所にはないすばらしいコントラストが楽しめます。
私は愛犬とともに、1qの堤をのんびりと往復。堤の上には露店も出ますし、桜の咲く堤と菜の花の間に腰を下ろして、お弁当を食べるのもよし。
春の一日を過ごすのには、とってもいいところです。
所在地:埼玉県幸手市大字内国府間地内
電車/東武日光線「幸手駅」下車徒歩30分・
「幸手駅」〜五霞町役場前行き「権現堂」下車1分
さくら祭り期間中は駐車場1日500円